AppBankはオワコンか?将来性を3C分析から考えてみる

 AppBankの事業内容のおさらい

メディア事業

iPhoneを中心としたスマホユーザーからの支持が強み。記事だけでなく動画やアプリでも、縦横無尽にコンテンツを配信。AppBank.netiPhoneアプリレビューサイト。YOUTUBEチャンネルマックスむらい。ひっぱりハンティング モンスターストライクのパズル、RPG パズドラ の攻略メディア。バナー広告や記事広告の販売。

ライツ・マネジメント事業

AppBank株式会社に所属する「マックスむらい」をはじめとした、各演者が生み出す作品における著作権管理など、当社におけるあらゆる動画コンテンツ関係の権利ビジネスをマネジメント。

ストア事業

店舗部門として新宿、渋谷、池袋、八重洲、柏などの首都圏主要駅や、関西圏(梅田、四條畷)に実店舗を構え、厳選された品揃えを目的としたショップを展開。商品部門として商品提供者とメディアの連携を担う。飲食店部門としてレストランを1店舗経営。

広告プラットフォーム事業

AppBank Networkとしてスマートフォン広告アドネットワークを提供。広告収益が得られるだけでなく、広告配信を導入いただいた無料アプリのダウンロード増を支援するサービス「AppBankプラス」を提供。AppBank SSPは複数のDSP・アドネットワークの広告配信先から、最も収益の高い広告を自動的に最適化して配信。AppBank Felloはアプリのアクティブユーザーを増やしたい開発者・企業様向けのサービスを提供。

AppBankの現状はどうなっている?

 マックスむらい

AppBank が8月12日大引け後に決算を発表。16年12月の連結経常損益は7000万円の赤字(前年同期は4億4100万円の黒字)に転落した。

AppBankグループを取りまく経営環境は、メディア事業の主たる収益源であるインターネット広告市場が引き続き順調に伸長している。

従来型メディアである4媒体(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の広告費が伸び悩んでいることに対し、インターネット広告費は平成18年から直近の平成28年5月(確報値)まで一貫して増加を続けている。

また、スマートフォン端末出荷数は低迷しているものの、その保有率は増加。

一方で、端末販売店などスマートフォン・アクセサリーを取り扱う他社店舗が拡大するこのような環境下において、AppBankの経営理念である「Youaremyfriend.」のもと、ユーザーに対して“コンテンツの楽しみ方をお伝えする”ためのメディアとして活動し、媒体価値の向上とともにユーザーとの関係構築を推進していた。

 

しかし、昨年12月に発覚したもと役員の不祥事に起因する当社ブランドのイメージの悪化に関しては、決算においても影響が継続しており、引き続き信頼回復に努めているなど、ストア事業を取りまく環境は競争激化の傾向である。

 

※ 四半期報告書-第5期第2四半期を参照。http://file.swcms.net/file/appbank/ir/news/auto_20160815100800_S1008HRT/pdfFile.pdf 10月10日

実際に3C分析をしてみよう!

顧客(Customer)

市場規模

インターネットを利用して日本をターゲットにネット動画の配信、商品の販売などを行っているため日本全国規模。

市場の将来性

インターネットでの動画配信や広告、ゲームなど、将来性は予測が難しく、トレンドを抑えられなければすぐに衰退する可能性もある。

顧客ニーズ

人気ゲームのニコニコ動画とYOUTUBEでの実況中継、攻略など、スマホゲームをする子供を中心とした層にニーズがある。

競合(Competitor)

競合の強み

ヒカキン、はじめ社長(UUUM株式会社)などの大物YOUTUBER が所属する事務所はカリスマ達の面白さで他者を引き付ける。YOUTUBER人気の浮き沈みが激しく、ジャンルが多様化しており、新規参入の障壁も低く、動画自体のクオリティも年々上がってきている。

ネットのスマホケースオンラインショップでは店舗を持たないため、ユーザーは格安でケースを入手できる。

競合の弱み

YOUTUBERは常に個人で話題を提供しなければならず、ネタ切れなどで面白さがなくなったり、不祥事を起こすことでユーザーはすぐに離れてしまう。

 

スマホ周辺機器、スマホケース市場は現在飽和状態であるため、顧客が分散してしまう。

競合のサービス範囲 世界中のスマホゲームアプリやインターネット動画を利用するユーザーと幅広い。

 

自社(Company)

自社独自の強み

YOUTUBEの広告収入で生計を立てるようなYOUTUBER個人ではなく信用性のある株式会社として、大手ゲーム会社やアプリ会社、広告会社と安定的に取引できるため、予算をかけても安定した動画配信、開発、店舗経営などを行い、顧客に満足してもらえるものを提供できる。

自社の弱み

マックスむらい個人の人気に会社生命がかかっているため、人気がなくなったら安定的な収入源を確保する必要がある。

自社のサービスの範囲

日本でのスマホゲームアプリやインターネット動画を利用する若年層のユーザー

AppBankの将来はどうなる?

AppBank はこのまま継続していくには様々な社会的信頼性の喪失とビジネスモデル事態が危ういと分析できる。

まず、iPhoneのケースを売る専門店が存在しないときに最初にセレクトショップ的にはじめたのは先見の明があったといえるのだが、現在の市場は飽和状態であるのと、iPhone7の買い替え需要もiPhone 6のときと比較すると少なくなっていったため、appleのスマホケース市場では非常に厳しい状態であるといえる。

 

次に動画コンテンツとして、有名YOUTUBERを何人も育成してきたが、現在、芸能界でいう所属タレントが、マックスむらい(村井 智建、もとAppBank代表取締役CEO、AppBankGames株式会社取締役)一人では非常に厳しい。そしてマックスむらいはパズドラやモンストと人気ゲームコンテンツに乗っかっていき、テレビCMなどでは「好きなことで生きていく」と話題となったが、現在はマックスむらいの様々な不祥事などにより動画の再生数も伸び悩み低迷中である。

AppBankの暴力団資金流出事件

AppBankの暴力団資金流出事件として、経理担当役員の木村氏が約1億5000万円もの金を社外に不正送金しており、今年の9月13日に詐欺の疑いで逮捕となった。

『モンスト攻略アプリ』リワード広告の売上予測が資料によると当期6月度までで4億6,800万円、利益が2億4,500万円という数字をみると、前々期(売上13億、利益0.36億)から前期(売上30億、利益5.14億)へと成長した理由の結構な割合はこのリワード広告によって占められている。実はアップルもグーグルもリワード広告は固く禁じているため、悪質なランキング操作となっている。

旧Apprime(上場時にAppBankへ統合)ではパズドラ攻略、モンスト攻略などで大きく成長するもアプリのヒット作に恵まれずやらせランキングなどの背信行為をしたためサービスを終了する。

以上のことからAppBankはビジネスモデルの転換をしていかなければ倒産してしまうであろう。

ガンホーなどの癒着問題、マックス村井の不人気、役員の汚職、店舗販売の売上低下で撤退など、悪循環に向かっている側面もある。これからは、例えば、YOUTUBER(芸能人)的な人間を排出できるよう新たな人材を発掘したり、新規アプリの開発、コンテンツを教える学校と提携したり、他社のゲーム配信を取りまとめていったりなど、ビジネスチャンスは多様にある事業領域であるため、これからの事業展開の方針次第では大いに期待ができる企業であると私は考える。

 

最後に

ちなみにこの文章は去年の10月ぐらいに書いたので、その時点でので分析になる。なお、1年たった今も、ヒカル(上の画像の自称カリスマYOUTUBER)と一緒に転落したりと、復活の兆しは見えない模様。

ヒカルの転落直前の動画はヒカルとバリュー騒動で転落した結果から考えると面白かった。